家のコンクリート基礎の状態をチェックしたことはあるでしょうか?
なかなか家の基礎部分をよく見ることってありませんよね。。
実は家の基礎はひび割れが起きやすく、放置しておくと建物全体に影響を与える可能性があるのです。
今回は家の基礎のひび割れの原因、与える影響、補修方法までご紹介します。
大切なお家の寿命に関わることなので、最後までしっかりお読みくださいね!
家の基礎にひび割れが!原因って何?
家の基礎のひび割れには、様々な要因が絡んでいる可能性があります。主な原因をいくつか紹介します。
■変化する温度
日中と夜間、季節ごとの温度変化は基礎に影響を与えます。昼夜の寒暖差によって、コンクリートが収縮・膨張することでひび割れが生じることがあります。特に極端な気温差がある地域では、注意する必要があります。
■乾燥による収縮
乾燥によって家の基礎がひび割れる現象は、主にコンクリート内部の水分が蒸発することによる基礎の収縮が原因です。乾燥収縮によってコンクリートが引っ張られ、その応力に耐え切れずひび割れが生じます。
■不同沈下や地震
不同沈下とは、地盤がゆがみ建物が傾いてしまう現象を指します。不同沈下により、建物が斜めになると、基礎が建物を支えきれなくなり、ひび割れが生じてしまいます。
地震の発生をきっかけに倒壊に繋がる恐れもあるため、このような事態が起こった時には注意が必要です。
家の基礎のひび割れは放置していても大丈夫?
家の基礎のひび割れの補修が必要かの目安は、幅0.3mm!
幅が0.3mm以下のひび割れは「ヘアークラック」と呼ばれ、コンクリートの特性上避けられないひび割れのため、基本的には様子見で構いません。
幅0.3mm以上のひび割れが生じている場合は補修を検討する必要があります!
これ以上ひびが大きくなってくると、ひび割れから雨水が侵入し、コンクリートと、中の鉄筋も劣化していき基礎が危険な状態になってしまいます。
とはいえ、0.3mmより大きいか小さいか…を素人の目で判断するのは難しいですよね。
ひび割れが見られたら、プロの点検を受けることをオススメします。
家の基礎にひび割れを発見した際の対応とその補修方法
ひび割れの補修方法には様々あり、ひび割れの度合いによって方法を使い分けます。軽微なひび割れ補修であればご自身でもできるかもしれませんが、知識や経験のない補修はかえって悪化させる可能性もあります。基本的には業者に依頼することをおすすめします。
■シーリング補修
ヘアークラックのような軽度のひび割れに使われる補修方法で、ひび割れ部分に直接シーリング材を注入し、雨水が入ることを防ぎます。
■アラミド繊維シート
アラミド繊維シートとは、タイヤや防弾チョッキに使われるような、鋼材の7倍の引張り強度のある素材で出来たシートです。
アラミド繊維は引っ張りに対しての強度が高いため、コンクリートの弱点である横揺れの引っ張りを補強し、コンクリートへの負荷を軽減します。
■ビックス工法(エポキシ樹脂充填)
ひび割れ部分に、エポキシ樹脂の入った注入器を、シール材を使って取り付け、ゴムの力を使ってゆっくりひび割れ部分にエポキシ樹脂を注入していきます。
主に細かいひび割れに使われる工法で、0.1mm以下の細いひび割れも補修できます。
いかかでしたでしょうか?
家の基礎のひび割れは、気づきにくかったり、「まだいけるか…」とそのままにしていたりする人がほとんどかと思います。しかし書いたように、放置すると大変な事態になりかねません!
定期的にチェックをして、ひび割れに気づいた際は塗装会社やリフォーム会社に補修が必要かどうか問い合わせてみましょう。